ウチの車輌としては
GROM を製作して以来となる久々のニュープロジェクト、ヤマハBws100をベースとした北米"ZUMA50"仕様がこの度完成、既に東トキオエリアのストリートにドロップしとります。
自分の趣味車笑 でもあるBws125をベースとした北米"ZUMA125"仕様は国内でもソコソコ認知度があり、コンバージョン車輌を見かけることもあるかと思いますが、こと100ベースUSDMとなると一気にマイナー化笑 自分の知る限りでは国内で見ることも無く、それじゃーやるっきゃ無いよね、と。
国内ではその年式の古さと燃費の悪さで? 最近めっきり見かけなくなったこのBws100ですが、スクーターはオモチャと捉える笑 アメリカでは、"Ninja Power"とも呼ばれる軽くレスポンスフル、かつハイパワー化が可能な2T(2サイクル)モーターのZUMA50はカスタムベースとして依然人気です。
パッと見は排気量以外に大差の無いように見える"Bws100"と"ZUMA50"ですが、これがまた細部の差異は結構多めでUSDM的にもやり甲斐があり、かつ国内Bws100は北米設定の無い100ccの"4VP"モーターが標準でパフォーマンスも文句無し。これは....やっぱりストックルック準拠の地味系スリーパーで行くでしょ。
ってなコンセプトで始めたSCR_WORKS Bws100プロジェクトですが、初めに断っておくとコレは厳密にはウチのデモ車では無く、(非公認笑)スタッフのYoshi君の持ち物。当然予算やらの制約は有りましたが、終わってみるとその枠の中で最大限の仕事が出来たと思っとります。とは言ってもUSDM的には妥協は殆ど無し、正直ここまでカッコ良くなるとは思って無かったかな笑
さてさて前置きが長くなりましたがそんなBws100、サクッとご紹介させて頂きますね。
ベースとなったBws100はウチの在庫車両、モロJDMなフィニッシュの既カスタム車輌です。既にホイールは決まってるみたい笑
年式相当にヤレの来ていた外装は、一式全て交換します。ベースのBwsがトルコ仕様のためレッグシールドインナー、サイドステップも北米純正部品に。サイドステップは南米仕様に付いているものとおそらく同一ですが、何故か品番が異なる北米純正を取り寄せました。
コーションラベルは勿論全て、左右スイッチも北米新品に。オールレッドとなるテールレンズや、ヘッドライトガードのブロックオフプレートが超興奮モノです笑 外装はYamahaと言えばコレっしょ!な、DPBMCカラーに合わせたグラフィックは2008年式のZUMA50をチョイス。
DPBMC外装とシートAssyもUS純正品に交換。Yamahaロゴ位置の異るUS純正シートは段差の形状がダブルシートとなります。
リアホイールはウチお得意のVolk Racing TE37をチョイス!トルコ仕様のフロントは純正スチールホイールなので、北米と共通の台湾仕様アルミホイールに交換。リア共にカラーマッチングのシャスタホワイトにてペイントです。ココでフロントフォークも北米と共通のブラック/30mm径の物にチェンジ。
Volk Racing純正デカールを貼り、ワンオフハブにてマウントです。
そしてなんと言ってもコレ!国内仕様とは大きさが異るUS純正ヘッドライトAssyです。
で、デカイ。USヘッドライトはヘッドライトAssy、ライトハウジング、フロントカバーも全てUSヘッドライト用に交換しなければ取り付け出来ません。
Everything Done....
サイドカバーのZUMAデカールとコーションラベル
ヘッドライトガードのブロックオフプレートと、フラッシャーはrPRO製8-Shooter LEDをチョイス。
レッグシールドインナー、サイドステップも北米純正に。それ以外もヘタっている部分は全て新品へ交換しました。年式の古い車体ですが、樹脂部分が輝きを取り戻すと途端にパリッとして見えますね。
レッグシールドインナーにも英語表記のコーションラベルが備わります。
まさにアイキャッチなUSヘッドライトAssyです。フロントカバーのデカールも2008年ZUMA50の物に。
US純正ダブルシートとオールレッドとなるテールレンズ。本来レッドの部分はストップランプでサイドに別体フラッシャーが備わりますが、カッコ良さ優先でレッド部分内部にフラッシャーを内臓します。
北米と共通のブラックアウターフォークに220mmローター、Brembo 2Podキャリパーで足元をセットアップ。フロントタイヤはMaxxis
ハンガーはワンオフ加工でヘッド上げ、マウントするモーターはMallosiシリンダーにて120ccにボアアウト。キャブレターはPWK32タイプ、プーリー、クラッチもMallosiでNinja Powerに磨きを掛けます。プーリーケースカバーはカットアウトでホワイトペイントのクラッチアウターがチラリ
リアサスは北米でも人気のYSSをセット。
チューンドモーターをマネジメントするゲージはActiveとDaytona製、左右スイッチとキーシリンダーカバーもUS純正です。見かけないストレートなハンドルポストは"DROWsports"にて取り扱うTNT製。
ブルーボディに映えるTE37!チャンバーはWild Lionのユーロタイプ。
ラゲッジ内にもコーションラベルが備わります。オイルポンプを廃して混合給油となっている為、2サイクルオイルと燃料ゲージをラゲッジ内に。
因みにブン回して乗ると燃費は驚きのリッター6。ロータリーかよ笑
完全にストックルックという訳では無いけれど、ストックの面影を濃く残す外観と随所に用いたパフォーマンスパーツ/フルチューンドモーター。走ることを前提とした下げすぎない車高。細部まで再現されたUSDMスタッフスと徹底的にクリーンナップした年式を感じさせない外観で、国内のそれとは全く異なる雰囲気。
いやーホントかっこいい!!!これでクソ速いとか反則ですよね笑 個人的にはこ-ゆーのが一番好きかもです。
現在スクーターのUSDMカスタムといえばポップなカラースキームやハードなローダウン、ワイドホイールセットアップやUSDMアフターマーケットパーツを用いたカスタムの事を指してしまいがちですが、こんな本来の意味での"北米仕様"なやり方を楽しめるのもUSDMカスタムならではかと思います。
勿論ZoomerやGROMベースのハードなUSDMカスタムもとても魅力的ですが、こんな天邪鬼かつ重箱の隅をつついちゃう方も、是非ともSCR_WORKSにお任せください笑